レポート28 5年後への期待

2014年8月31日

ある日の休日、同僚のおこなっているボランティアに参加しました。彼は年に1回、文房具の寄付を募って出身校の小学生に贈るボランティアをおこなっているそうです。ある日、彼から活動内容の説明と当日の手伝いを依頼されました。そのことを奥田代表に話すると、研究会からノートの寄付の申し出をいただいたので、研究会の代表としても参加することが出来ました。しかし、当日はウチの子が少ないだの、あれをもらってないだの、割り込んでくるだの母親達の文句のすざまじい事。あぁいうのをモンスターペアレンツって言うんでしょうね。文房具を手渡すため子供達を並ばせるのに一苦労しましたが、手本となるべき親があの状態では、子供だけ教育しても変化を求めるのは難しいなと思いました。しかし、文房具をもらった子供達の純粋な笑顔を見ると、参加して良かったなぁと思いました。それでしっかり勉強してくれよっ!って思いです。

    

先月のレポートでも少し触れましたが、CPが学科長を務める大学に行く機会がしばしばありました。学生に対して特別授業を実施したり、授業のカリキュラムについての会議に参加したり。会議には顔見知りのアメリカ人やコロンビア人の先生も参加していたので、CPは各国の多くの情報を得て、比べることも目的であったように感じました。僕もあくまで一例を示しました。それぞれの良いところを獲って、効率良いカリキュラムが組んでいければと思います。

先日、そのCPが実習生に脊損ptに車椅子の扱い方、段差越えを練習していました。この国で様々な理由で脊損ptは多くリハに来るものの、車椅子の練習しているのを見るのは初めてでした。何故なら、周りにいる人間だけでなく、pt自身も良くも悪くも近くにいる人間が手伝って当たり前という認識を持っているのが大半だからです。リハビリ職からみると、ただの過介助であり、能力の妨げになるんですが。。。。家族に認識を変えてもらうことがなかなか難しいように感じています。
実習生は数人のptを評価し、その評価内容をCPに提出することを課されています。その評価用紙を見せてもらうと家屋状況やキーパーソンが含まれていないことに気が付きました。だから自宅での生活がイメージ出来てないのかなと思いました。

   

 会議の中で、準備した日本のカリキュラムを提示し、また上記について日本でのレジュメを提示して、家屋状況やキーパーソン、実際の生活のイメージについて話しました。CP曰く、大学の授業でADLについて行ってはいるが、学生が目に行くのはどうしたも「歩行」だけになってしまっているとのこと。さらに学生だけでなく、多くのセラピストがBed上だけの筋トレ等の訓練だけで終わり、床上動作や移乗は介助ありきになってしまっていると。それはほぼすべてのptに対して言えることであり、僕も常々感じていたところです。CPはそういった部分を変えていきたいと話してくれました。

   
僕は毎回勉強会の最後のまとめで「解剖学、運動学、生理学等の基本をしっかり勉強しましょう。」「生活するためには、どんな動作が必要なのか?それを獲得するためには、どんなリハプログラムが必要なのか。患者さんの生活をよく考えましょう。」と言ってきています。日本のように勉強会等が実施されていない当国において、ボランティアが去った後でも個々で勉強し続けられることって、やっぱり大学で勉強するような「基本」だと思います。そこをまずしっかり理解することが重要だと思います。

って偉そうな事を書いてますが、僕も学生時代や働き出した頃は、まったく解ってなかったし一緒やったやんって思い返しました。そしてまだまだ知識不足なので、今も勉強を続けているわけです。そういった重要性を教えてくれたのは、職場の先輩達。しかしドミ共では、自信がないからなのか、文化なのか、プライドを考慮してなのか、あまり同僚同士が教え合ったり、先輩が後輩指導をするという様子をあまり見かけないし、生活まで考えて訓練している同僚はごくごくわずか。なので大学で学んでも、卒業して就職すると周りがする楽なやり方に流されてしまっているとのことでした。生活を考えてリハビリを実施することが当たり前、そんなセラピストを増やしていくため、学生のうちからしっかり教育していくことが重要であるとCPは話してくれました。そして「今はまだまだでも5年後だよ。そのために手伝ってね」と。

CPのような考えを持つセラピストがいることはうれしく思うし、まだまだこれからや!と思います。彼女も自国の未来を考えて頑張っています。残された期間でその手助けを少しでも出来ればと、学生達と一緒にptを診て認識向上を図ったり、学生達を集めてリハ室でミニ勉強会をおこなってます。